絶対にやってはいけない油の捨て方
食用油や燃料などに使う油、美容に使うような油など世の中には様々な種類の油がありますが絶対にやってはいけない油の捨て方は排水溝に流すことです。
なぜ排水溝に流す捨て方がいけないのか、その理由としてまず油は冷えると固まってしまいます。
この固まった油が排水溝の詰まりに繋がってしまいます。
また、排水溝に流れた水などは最終的に海や川に流れ出ます。
油自体は水に混ざらないのでろ過などを行っても油はそのまま流れ出てしまうので海や川に住む生き物にも悪影響を与え、環境汚染・破壊に繋がってしまうのです。
油の基本的な捨て方
では油はどのように捨てるのが正しいのでしょうか。
まずは基本的な油の捨て方の方法を手順を追って詳しくご紹介します。
- 牛乳パックにいらない新聞紙やタオルなどを入れる
- 完全に冷ました油をゆっくり牛乳パックに入れた新聞紙やタオルに染み込ませる
- 牛乳パックの口をテープなどで閉め、ビニールに入れて燃えるゴミに出す
油の捨て方①:牛乳パックにいらない新聞紙やタオルなどを入れる
まず1つ目に、牛乳パックを用意しましょう。
ない場合は、ジュースのパックなど水が染みてこない紙パックを用意します。
その牛乳パックに、いらない新聞紙やティッシュ、タオルなどを多めに入れておきます。
油を吸うものならなんでも大丈夫です。
油の捨て方②:完全に冷ました油をゆっくり牛乳パックに入れた新聞紙やタオルに染み込ませる
2つ目に、①で作った牛乳パックに完全に冷ました油をゆっくり染み込ませるように流し込みます。
ここで冷めきっていない油を流し込むのはやけどなどの危険があるので必ず完全に冷めてから流し込むようにしましょう。
油の捨て方③:牛乳パックの口をテープなどで閉め、ビニールに入れて燃えるゴミに出す
3つ目に、油を全て染み込ませたら牛乳パックの口をテープなどでしっかりと閉じてさらにビニールに入れて燃えるゴミに出しましょう。
もし牛乳パックに入れた新聞紙などが足りなければ足して油は全て吸わせるようにしましょう。
油が漏れているとゴミ収集で回収されない場合もありますし、危険な場合もありますので必ず全ての油を吸わせておくことが重要です。
油を捨てる判断基準3選
油は様々なことに使われますが、捨てる油の大半は食用油です。
では、油がどのような状態になったら捨てるようにしていますか?
人によっては判断基準がバラバラになりますが、油を捨てる時の基準を3つご紹介します。
- 揚げ物を3〜4回作ったら
- 油が酸化したら
- 油の色が濃くなったら
油を捨てる判断基準①:揚げ物を3〜4回作ったら
油を捨てる判断基準1つ目は揚げ物を3〜4回作ったらです。
揚げる食材にもよりますが、同じ油を濾しながら使っても数回目には油が汚れてきます。
なのでだいたい3〜4回ほど繰り返し使ったら捨ててしまう方も多いです。
油を捨てる判断基準②:油が酸化したら
油を捨てる判断基準2つ目は油が酸化したらです。
油が参加しているのは、匂いがいつもと違ったり油のキレが悪かったりなど状態になります。
酸化した油は体にも良くなく、発ガン性があります。
なので油がいつもと違うようであればすぐに処分し、新しい油を使うようにしましょう。
油を捨てる判断基準③:油の色が濃くなったら
油を捨てる判断基準3つ目は油の色が濃くなったらです。
油の色が濃くなるのは、1番見分けがつきやすいです。
色が濃くなるのも酸化している状態ですし、新しい油と比べれば透明度もなくなりますので色が変わっていたらすぐに処分しましょう。
油の捨て方8選
先ほど基本的な油の捨て方をご紹介しましたが、そのほかにも油の捨て方はたくさんあります。
油を捨てる時は自分でできる方法で行うようにしてください。
では、油の捨て方を8つご紹介します。
- キッチンペーパー
- ペットボトル
- 片栗粉
- ビニール袋
- 牛乳パック
- 油凝固剤
- リサイクル
- 業者に頼む
油を捨てる方法①:キッチンペーパー
油を捨てる方法1つ目はキッチンペーパーを使う方法です。
こちらの捨て方は少量の油を捨てるやり方になります。
捨て方は簡単で、キッチンペーパーに油を染み込ませて捨てるだけです。
もちろん、新しいキッチンペーパーを使うのが勿体無いという方でもまだ吹くところが残っているようなキッチンペーパーの残りなどに油を染み込ませて使うのもOKです。
フライパンに敷いた油や、ドレッシングの残りなどを捨てる時に使える捨て方になります。
油を捨てる方法②:ペットボトル
油を捨てる方法2つ目はペットボトルを使った方法です。
使い終わった油をペットボトルに入れて、自治会などに持っていくと回収してくれるところがあるのです。
しかし、どこの自治会でも行なっているわけではありませんので必ず油の回収を行なっているかどうか確認してから持っていくようにしましょう。
また、ペットボトルに入れる時は必ず油が冷めきっていることを確認してから入れるようにしましょう。
冷めていないとやけどをしたりペットボトルが変形する可能性があります。
油を捨てる方法③:片栗粉
油を捨てる方法3つ目は片栗粉を使った方法です。
片栗粉がない場合は小麦粉でも代用できます。
片栗粉や小麦粉は賞味期限切れでも問題ありません。
油に片栗粉を入れるだけで固めることができるのです。
やり方としては、熱い状態の油に油の分量と同じ量の片栗粉または小麦粉を入れます。
油が冷めていくと同時に固まってきますので、油が完全に冷めて固まったらいらない紙に包み、ビニール袋に入れて燃えるゴミに捨てましょう。
大量の油を使った時は大量の片栗粉や小麦粉が必要になりますので、その場合は後ほどご紹介する凝固剤を使うのもおすすめです。
油を捨てる方法④:ビニール袋
油を捨てる方法4つ目はビニール袋を使った方法です。
ビニール袋に新聞紙やいらない紙などを入れてそこに冷ました油を染み込ませて捨てます。
そのままゴミに出せるので1番簡単な方法です。
ビニール袋に穴などが空いていないか確認してから行なってください。
油を捨てる方法⑤:牛乳パック
油を捨てる方法5つ目は牛乳パックを使う方法です。
牛乳パックのやり方は先ほどもご紹介した通り、牛乳パックに新聞紙やいらないタオルなどをつめ、そこに冷ました油を染み込ませて捨てる方法です。
牛乳パックは外に染みてきにくいので、油の量が多い時にもおすすめの捨て方となります。
油を捨てる方法⑥:油凝固剤
油を捨てる方法6つ目は油凝固剤を使う方法です。
先ほどご紹介した片栗粉や小麦粉を使う捨て方と同じで、油を固めてから捨てるやり方です。
油凝固剤はドラッグストアや100円均一にも売られているので、商品に記載されている通りの分量を油に入れるだけで固めることができます。
商品によってやり方が違う場合があるので必ず使い方を確認してから使うようにしてください。
油を捨てる方法⑦:リサイクル
油を捨てる方法7つ目はリサイクルする方法です。
油のリサイクル業者は最近増えてきており、使用済みの油を車などの燃料にしたり、畑の肥料や家畜の飼料などにリサイクルしている団体があるのです。
大量の油が出る場合にはそのようなリサイクルにお願いしてもいいですね。
油を捨てる方法⑧:業者に頼む
油を捨てる方法8つ目は業者に頼む方法です。
どうしても自分では捨てられない、捨てにくい場合は業者に頼んで回収してもらいましょう。
調べると多くの回収業者がありますので、予約などが必要な場合は必ず連絡をしてから利用するようにしましょう。
使用済み油の保存方法
では、1度使った油はどのように保存するのが正しいのでしょうか。
空気に触れただけでも酸化してしまう油の正しい保存方法の手順をご紹介します。
- 油の濾し器かすくい網に油濾し紙をつける
- 油を保存する容器に1を用意する
- ゆっくりと油を濾しながら注ぎ込む
使用済み油の保存方法①:油の濾し器かすくい網に油濾し紙をつける
使用済み油を保存する手順1つ目は油の濾し器かすくい網に油濾し紙をつけます。
まずは油に入っている揚げカスや食べ物のカスなどを取り除く用に漉し紙をセットしておきます。
もしあるのならオイルポットを使っても良いでしょう。
オイルポットの網の部分にも濾す用に紙を敷いておきます。
使用済み油の保存方法②:油を保存する容器に1を用意する
使用済み油を保存する手順2つ目は油を保存する容器に手順1を用意しておきます。
油を保存する容器は鍋などでもOKです。
ただ、油は日の光が当たっても参加してしまうので1番おすすめなのは専用の容器です。
なければ瓶などにアルミホイルを巻いて日光を遮断するようにしましょう。
使用済み油の保存方法③:ゆっくりと油を濾しながら注ぎ込む
使用済み油を保存する手順3つ目はゆっくりと油を濾しながら注ぎ込見ます。
こぼしてしまいそうであればおたまなどですくいながら少しずつ漉していくようにしましょう。
油も少しずつ漉されていくので焦らずゆっくり行いましょう。
油でろうそくを作るリサイクル方法
油は自分でもリサイクルできる方法があります。
おすすめのリサイクル方法として、ろうそくを作ることができます。
そこで油のリサイクル方法のろうそくを作る手順をご紹介します。
- 必要な材料を用意する
- 油を温める
- 凝固剤を入れる
- 割り箸にタコ糸をつけてプラコップなどに垂らす
- 凝固剤が溶けた油を4のコップに流し入れる
油でろうそくを作る方法①:必要な材料を用意する
まず油でろうそくを作るときの材料を用意しましょう。
必要なものは、油・油凝固剤・温度計・紙やプラコップ・割り箸・クレヨンやアロマオイル(必要な場合)です。
油でろうそくを作る方法②:油を温める
材料を用意したらまずは油を温めましょう。
だいたい80〜90度くらいに温めておくのがベストです。
油でろうそくを作る方法③:凝固剤を入れる
油が温まったら、油凝固剤を規定の2〜3倍の量を油に入れて溶かしましょう。
ろうそくに色をつけたい場合はクレヨンを少量削り、紙コップに入れておきます。
クレヨンを入れすぎると有害物質が出る場合があるので必ず少量で留めてください。
油でろうそくを作る方法④:割り箸にタコ糸をつけてプラコップなどに垂らす
割り箸に、火をつける部分になるタコ糸をコップの長さくらいに切って挟めておきます。
それができたら割り箸に挟んだタコ糸をコップに垂らしておきましょう。
油でろうそくを作る方法⑤:凝固剤が溶けた油を4のコップに流し入れる
コップの用意ができたら、そこに凝固剤が溶けた油をゆっくり注ぎ込みます。
ろうそくに香りをつけたいときはアロマオイルを数滴滴らしておきましょう。
油がしっかり固まったら完成です。
油で石鹸を作るリサイクル方法
使用済みの油は、ろうそくだけではなく石けんにもリサイクルできます。
では次に、油で作る石けんの作り方をご紹介します。
- 必要な材料を用意する
- 水を入れたボウルに苛性ソーダを入れる
- より大きなボウルに水を張り、苛性ソーダ水溶液入りのボウルを浮かべて室温まで冷ます
- 水溶液を分量の油を入れたボウルに注ぐ
- 泡立て器でかき混ぜる
- 牛乳パックに入れて熟成させて固める
油で石鹸を作る方法①:必要な材料を用意する
まずは材料を用意しましょう。
今回は牛乳パック1Lに対しての分量でご紹介します。
食用油を600g・苛性ソーダ84g・水300g・ボウル(大、小)、泡立て器、牛乳パックを用意しましょう。
油で石鹸を作る方法②:水を入れたボウルに苛性ソーダを入れる
まずはボウルに水と苛性ソーダを入れてよくかき混ぜます。
とかした時に喉を痛めたり目を痛める可能性がありますので必ず換気をしながら行なってください。
マスクやメガネをしながら作ることをおすすめします。
油で石鹸を作る方法③:大きなボウルに水を張り、苛性ソーダ水溶液入りのボウルを浮かべて室温まで冷ます
②で使ったボウルより大きめのボウルに水を張り、そこに②のボウルを浮かべて室温と同じくらいまで冷ましていきます。
油で石鹸を作る方法④:水溶液を分量の油を入れたボウルに注ぐ
冷めたら②の水溶液に分量通りの油を入れてよくかき混ぜます。
油が汚い場合は漉しておきましょう。
油で石鹸を作る方法⑤:泡立て器でかき混ぜる
油を入れた水溶液をはじめの2〜3分はしっかり混ぜ、その後10分おきくらいでかき混ぜる。
かき混ぜていくと水溶液は白っぽくなります。
そしたら10度以下の気温のところに移動させて続けていきましょう。
少しずつとろみがつくようになります。
水溶液を液の上で細い線がかけ、1分ほど消えなくなってきたらOKです。
油で石鹸を作る方法⑥:牛乳パックに入れて熟成させて固める
⑤の液を洗って乾かした牛乳パックに注ぎ込みます。
全て注いだら気温の低いところに置き、固めていきます。
1ヶ月ほど置いておくと石けんの固さになるので、固まったらお好みのサイズに切って完成です。
なるべく油は使い切る
油はなるべく使い切ってしまいましょう。
あまりにも大量に処分しなければいけなくなると処理も大変ですし、何よりもったいないです。
オイルポットがあれば揚げカスなどを簡単に濾すことが出来ますし、漉した油も少量ずつ使うこともできますのでおすすめです。
では次に、おすすめのオイルポットを次述でご紹介します。
おすすめオイルポット
ではおすすめのオイルポットはどのようなものがあるのでしょうか。
ご紹介していきます。
エコ・ラ・ロッカ フッ素オイルポット
こちらのオイルポットは1.5L保存できるオイルポットです。
揚げカスなどを濾せるネット付きで手間なく油を綺麗にできます。
また、受け皿付きなので油を注いだ後垂れやすい口も受け皿のおかげでキッチンが汚れにくくなりますのでおすすめです。
m.design MONO オイルポットmini
こちらのオイルポットは0.8Lと少し小さめなので1人暮らしの方向けのオイルポットになっています。
高さは約10cm、手のひらに乗るくらいのサイズなので置く場所にも困りません。
価格もお手頃なので、油を多く使わない家庭にもおすすめの商品です。
様々な方法で油の捨て方を知っておこう
油の正しい捨て方を知っておけば、家はもちろん環境も汚すことなく油を処理できます。
今まで排水溝に流してしまっていた、量が少ないから大丈夫などと油断していた方はこれから必ず正しい捨て方を行うようにしてください。
なるべく油は使い切り、自分ができる処理方法で捨てるようにしてくださいね。