日本を代表する花30選
日本には、四季折々、本当に沢山の花がありますよね。
日本の花といえばまず思い浮かぶもの、それは人それぞれだと思いますが、日本を代表する花をご紹介します。
日本を代表する花30選はこちらになります。
- 桜
- 梅
- 菊
- 椿
- 桃
- 紫陽花
- 菖蒲
- 牡丹
- 芍薬
- 山茶花(さざんか)
- こぶし(辛夷)
- りんどう(竜胆)
- ききょう(桔梗)
- 百合
- 藤
- 菫(すみれ)
- サクラソウ(桜草)
- 菜の花
- サルスベリ(百日紅)
- つつじ(躑躅)
- 萩
- 福寿草
- 曼殊沙華
- 沈丁花
- 水仙
- 向日葵(ひまわり)
- コスモス(秋桜)
- 水芭蕉
- なでしこ(撫子)
- チューリップ(鬱金香)
それでは順に、見ていきましょう。
日本を代表する花1:桜
まず、日本を代表する花といって誰もが思い浮かべるのは、桜ではないでしょうか。
桜は、バラ科の落葉樹です。
日本で観賞用に植えられている多くの桜は、『ソメイヨシノ』という品種の桜ですよね。
毎年3月の終わりから4月の初めにかけて、一斉に花を咲かせ、私たちを楽しませてくれます。
日本では春を告げる花として、一番有名な花ですね。
あまり知られていませんが、桜は日本以外の地域でも咲いているんですよ。
現在、ヨーロッパやアメリカ、中国等にも桜は分布しています。
ですが、大量の桜が一斉に開花するところが見られるのは、花見文化が発達した日本ならでは。
日本の桜並木は、世界各地からこのシーズンをねらって観光客が訪れるほど、美しい風景ですよね。
でも、桜は見頃が短いので、機会を逃すとお花見もできずに桜が散ってしまうなんてこともありますよね。
この時期は雨も降りやすく、雨が降ると一気に桜が散っていしまいます。
そうなる前に、年に一度の満開の桜の花を、存分に楽しんでくださいね。
日本を代表する花2:梅
梅もまた、日本を代表する花の一つです。
新しい元号、令和のもとになった万葉集にも梅は登場していますよね。
梅は、古くから日本で親しまれている代表的な花ですね。
梅も、バラ科の落葉樹で、桜より早い1月下旬から開花し始めます。
2月から3月が見頃ですので、冬の寒さが厳しいときから咲き始めて、梅の花をみて春を待ち遠しく感じる方もいるのではないでしょうか。
また、梅は鑑賞するだけが楽しみではありません。
梅の実を使った、梅ジュースや梅酒、梅干しも日本では伝統的に作られていますよね。
これらは梅の実がつく、6月の梅雨時期に仕込み始め、この作業は『梅仕事』と言われています。
毎年この時期しか出回らない梅を使って、梅仕事を終えると、あとは夏の訪れを待つばかり。
季節を感じさせてくれます。
日本を代表する花3:菊
秋に綺麗な花を咲かせてくれる菊も、日本を代表する花と言えます。
皇室の家紋のモチーフである菊は、日本人にとって馴染みの深い花ですよね。
菊は日本の切り花の売り上げナンバーワン。
温室栽培が盛んになった現代では、一年を通して出回っています。
昔から野菊といわれる小ぶりな菊は日本に自生していましたが、家菊・栽培菊と呼ばれる大輪の菊は中国から入ってきた品種です。
仏壇に飾る花として、あまり良いイメージを持つ人は多くなかった菊ですが、品種改良され様々な菊が出てきた今日では、普段の花束にも気軽に使える花となりました。
菊は各地で展覧会も開かれ、多くの人々を楽しませてくれますよね。
お庭の花として楽しむのもおすすめです。
菊は、多年草なので、毎年綺麗な花を咲かせてくれますよ。
日本を代表する花4:椿
椿は花が少ない冬に可憐に咲く、日本の冬を代表する花です。
椿は常緑の高木で思った以上に大きい木になります。
庭木として、また公園や街路樹の一角にも見かけることの多い花ですよね。
寒い冬に、可愛い椿の花を見つけると、温かい気持ちになります。
椿は、山茶花ととてもよく似ていますが、見分ける方法はありますよ。
椿の花は完全に開かず、カップ状になっています。
また、花が散るときに花弁がバラバラに散らず、まるで首が落ちるように、ぽとりと落ちるのが特徴です。
花が散るときの様子は、とても見分けやすいですね。
まだ見頃かなと思われる綺麗なうちに、ぽとりと落ちることがあるので、拾ってきて水に浮かべて楽しむのもおすすめですよ。
日本を代表する花5:桃
桃の花も、日本を代表する花として有名です。
濃いピンクの花は、女の子の節句にぴったり。
3月3日は桃の節句と言われ、女の子のいる家では、お雛様と桃の花を飾ってお祝いするのが習慣ですよね。
桃は3月下旬から4月上旬にかけて見頃を迎えます。
中国原産の桃ですが、『桃源郷』と言われるほど、桃の花が一斉に開花する様は神秘的です。
桃はその甘い果実も、美味しくて人気ですよね。
桃の産地山梨では、毎年春になると一斉に桃の花が咲き誇って、桃源郷さながらの風景を見ることができますよ。
一度は訪れたい場所の一つです。
日本を代表する花6:紫陽花
紫陽花もまた、日本を代表する花の一つです。
紫陽花は落葉低木の一種で、庭木はもちろん、街路樹として植えられていることも多い花ですよね。
新緑がきれいに茂る5月から、夏の始まりの7月上旬まで、大輪の青や紫の花を十分に楽しめます。
雨に濡れた紫陽花は、なんとも風情のあるものです。
紫陽花が有名な鎌倉には、毎年この時期になると、紫陽花を見に多くの人が訪れますよね。
長雨が続く嫌な梅雨でも、紫陽花にとっては嬉しい季節。
紫陽花を眺めながら、雨の中散歩をしてみても良いですね。
日本を代表する花7:菖蒲
菖蒲もまた、美しい花で私たちを楽しませてくれます。
漢字表記は『菖蒲』ですが、こちらはショウブともアヤメとも読みますよ。
どちらも5月から6月頃に見頃を迎え、花もよく似ていますが、別の花です。
ショウブは端午の節句に用いられる、日本の代表的な花ですよね。
また、ショウブは湿地に咲きますが、アヤメは乾いた土地に咲くという特徴もあります。
各地に湿地を利用した菖蒲園がありますよね。
湿地の中の通路を歩きながら、満開に咲いた菖蒲を鑑賞しながら歩くのは贅沢な大人の楽しみですね。
日本を代表する花8:牡丹
牡丹も、大輪の花を咲かせる日本の花として有名です。
牡丹は中国原産の花で、昔は薬草として利用されていました。
今の牡丹は品種も沢山あり、色や形も多彩で、大輪の花が美しいですよね。
一般的には4月から5月に開花する春牡丹が有名ですが、秋や冬に咲く品種もあり、花屋さんでは一年を通して見かけます。
1輪でも主役になれる、美しく大きな花が特徴です。
美人を形容するのに、『立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花』と言われるのも、牡丹の花を見れば頷けますよね。
日本を代表する花9:芍薬
芍薬もまた、1本で主役になれる日本を代表する花の一つです。
今では芍薬の花束も、珍しいものではなくなったので、知っている方も増えてきたのではないでしょうか。
また、先ほど紹介した、立てば芍薬という文句は、もともとは美人を形容する言葉だったわけではなく、生薬の使い方を例えたものでした。
立てばというのは、イライラとし気のたっている女性のことで、昔はこのような症状を芍薬の根を使って治療していたんですね。
美しいだけでなく、生薬としてそのような効用もある芍薬。
日本の花について調べてみると、新しい発見が沢山あって、それもまた面白いですよね。
日本を代表する花10:山茶花(さざんか)
山茶花は、冬を彩ってくれる日本の花です。
秋の終わりから冬にかけて、とても鮮やかな花を咲かせてくれます。
山茶花は常緑の広葉樹ですが、椿と違い鮮やかな花弁をバラバラにして散るので、椿の木の周りが桜が散った後のように鮮やかに染まるのが特徴です。
冬の季語にもなっている山茶花は、日本の冬を代表する花と言えますよね。
冬になると生菓子のモチーフとして、山茶花の花を模したお菓子も作られています。
冬を代表する、美しい日本の花ですね。
日本を代表する花11:こぶし(辛夷)
白い花を枝いっぱいにつけるこぶしも、日本を代表する花の一つです。
こぶしは桜より少し早い3月上旬頃に咲き始めます。
春の訪れをいち早く教えてくれる花です。
大きな木で、街路樹などにもよく使われていますよね。
冬のまだ寒い時期には、柔らかいい毛の生えた可愛らしいつぼみを付けているところが見られますよ。
花が終わると青々とした葉を茂らせて、夏の暑さを和らげてくれます。
花の色は、白が多いですが、ピンクがかったものもあります。
モクレンともとてもよく似ていますが、こぶしの方が少し小ぶりな花を咲かせますよ。
日本を代表する花12:りんどう(竜胆)
秋に、美しい青い色をした花を咲かせる、りんどうも日本を代表する花です。
疫病草(えやみぐさ)とも言われ、古くは薬草としても使われてきました。
青い筒状の花は、切り花として人気の高い花ですよね。
多年草なので、お家の花壇に植えれば毎年美しい花を咲かせてくれますよ。
りんどうの花束は、濃い青色の花がたくさん集まって、とても凛としていて素敵ですよね。
日本を代表する花13:ききょう(桔梗)
ききょうもまた、可憐な花を咲かせる日本を代表する花です。
人参のように太いききょうの根は、漢方薬にも利用されています。
ききょうも多年草なので、毎年可愛い花を咲かせてくれます。
花の色は、白、ピンク、紫となりますが、りんどうに似た紫色の物をよく見かけますよね。
つぼみもまた可愛らしく、風船が膨らんだような状態で大きくなっていくので、毎日観察するのも楽しいですよ。
5つの花弁はつながっていて、とても特徴的な形をしています。
ききょうだけの花束を作ってみるのも、日本らしくとても素敵ですね。
日本を代表する花14:百合
1輪で主役になれる存在感のある百合も、日本を代表する花ですね。
各地に百合園があるほど、百合は美しく、鑑賞する価値のある花です。
百合にも沢山の種類や色がありますよね。
大輪の花をさかせる存在感抜群のカサブランカから、可憐な花を咲かせる姫百合まで。
百合園では、こういった沢山の種類の百合が見られることも魅力の一つですよね。
また、百合は球根から育ちます。
日本では、この百合の球根を食べる文化もありますよね。
ヤマユリ、コオニユリ、オニユリの3種が、食用のゆり根として栽培されています。
ゆり根は日本の懐石料理には欠かせない一品で、お芋のような優しい味わいです。
知らない人はあの美しい百合の根が和食の一品になっているなんてわかりませんよね。
日本人なら一度は食べてみたいですね。
日本を代表する花15:藤
藤もまた、日本の花として存在感のある花です。
藤色といえば、薄紫の藤の色。
日本独自の色の名前として使われるほど、藤の花は美しく、その色も有名です。
つる性の藤は、木や竹、鉄の棒などで藤棚と呼ばれる棚を設置して栽培されます。
そこに藤のつるをはわせるので、藤の花は藤棚からしだれるように咲きますよね。
栃木のあしかがフラワーパークは、藤の観光名所として有名な場所です。
藤の見頃は、4月中旬から5月中旬なので、そのころにはとてもたくさんの人が訪れます。
園内には、一般的な紫色の藤をはじめ、うす紅、白、黄色という珍しい種類の藤もありますよ。
これらの藤が順番に咲いて、1か月ほど楽しめます。
あしかがフラワーパークの藤は手入れも行き届いており、生で見る藤は写真で見るより数倍美しいです。
是非、期間中に見に行ってみてはいかがでしょうか。
日本を代表する花16:菫(すみれ)
道端に咲く姿が美しい菫も、日本を代表する花ですね。
『すみれ』の呼び名は、大工道具として大工さんが板や石に線を描いたりするのに使っていた『墨入れ(すみいれ)』に似ていることから由来しています。
面白い由来ですよね。
すみれにこんな由来があったなんて、知らない人も多いのではないでしょうか。
このすみれ、国産のもの外国の物など全て合わせると、数百種類もあるんですよ。
可愛らしい大きさの菫から少し大きめの菫。
また、色は紫が主流ですが、他にも沢山あるので、自分好みの菫を見つけてみましょう。
日本を代表する花17:サクラソウ(桜草)
春になると土から独特の葉を出して、次第にピンクの可愛い花を咲かせるサクラソウ。
サクラソウもまた、日本を代表する花です。
サクラソウは、埼玉県と大阪府の県(府)花に指定されていますよね。
埼玉や大阪の方には、馴染み深い花です。
またサクラソウは、江戸時代からある古典園芸植物でもあります。
宿根草なので、一度植えると毎年楽しめるのも魅力です。
ふわふわした葉っぱが土の中から顔を出す姿は、春の初めに見られてとても可愛らしいですよ。
葉っぱの段階から可愛くて、成長が楽しみな花です。
日本を代表する花18:菜の花
菜の花も、日本の春を鮮やかに彩る花です。
一面に広がった、群生した菜の花は、見る人を圧倒させますよね。
桜の季節に咲くので、桜と菜の花を一緒に鑑賞できる場所もありますよ。
ピンクと黄色の鮮やかな色合いを楽しめるのはこの時期だけ。
菜の花はちょうど桜の足元程度の背丈なので、一緒に見るととてもきれいですよね。
また、菜の花はその葉っぱや花芽を食用にすることもありますし、菜種油の原料にもなっています。
春にほろ苦い菜の花を食べるのを楽しみにしている人も多いですよね。
菜の花は、美しいだけでなく日本の食も支えてくれている、立派な花なんですね。
日本を代表する花19:サルスベリ(百日紅)
真夏に満開の花をつけるサルスベリの花は、街路樹として植えられることも多く、夏の風物詩として有名な花です。
サルスベリは太陽がとても似合う花。
真っ青な空に、赤や白のサルスベリの花がとても映えます。
サルスベリの花弁はちりめんのように縮れた、とても珍しい形をしています。
『サルスベリ』という名前は、サルが滑るほどつるつるした木の幹から来ているんですよ。
もしも見つけたら、木の幹にも注目してみてくださいね。
つるつるとした幹は、サルが滑るというのもなるほどと思えるくらい本当につるつるです。
日本を代表する花20:つつじ(躑躅)
4月中旬~5月中旬に鮮やかな花をつけるつつじも、日本の花として有名ですよね。
各地につつじ園があるほどです。
また、つつじの蜜はとても甘いので、帰り道につつじの蜜を吸って帰ってきたなんて思い出がある方もいるのではないでしょうか。
街路樹にも多く利用されるので、春になると道端を鮮やかに彩ってくれますよね。
日本を代表する花21:萩
秋の七草のひとつ、萩もまた日本を代表する花の一つです。
萩は、落葉の低木。
背丈は低いですが、可憐な花を咲かせ、愛好家も多い花です。
萩の花期は7月から10月になります。
夏の始まりに咲き始めます。
お盆といえば萩の花というように、記憶しているような人も多いのではないでしょうか。
小さく可憐な紫色の、日本らしい花を咲かせてくれますよね。
日本を代表する花22:福寿草
みなさんは雪の間から花を咲かす福寿草を知っていますか?
福寿草も日本を代表する花の一つです。
可愛らしい花の形や色に加え、福寿草というおめでたい名前から、好きな方多いのではないでしょうか。
福を招く、というおめでたい名前の福寿草。
冬の寒い時期に、地面から黄色いつぼみが出ていたら、誰でも応援したくなりますよね。
雪に映える黄色い花は、力強く咲いて、こちらまで元気にしてくれますね。
日本を代表する花23:曼殊沙華
彼岸花とも言われる、曼殊沙華。
こちらも群生して咲く姿は、見るものを圧倒させる美しさですよね。
花が咲くときはまだ葉が伸びていなくて、真っ赤な花がとてもよく目立ちます。
彼岸花の名は、秋のお彼岸の時期に見頃を迎えることに由来しています。
埼玉県の日高市にある巾着田は曼殊沙華の里として有名です。
あたり一面真っ赤な曼殊沙華の花でおおわれて、まるで赤いじゅうたんを敷きつめたようですよ。
こちらも秋の見頃の時期には、たくさんの人々が訪れる、有名な観光名所です。
日本を代表する花24:沈丁花
甘い香りを早春に漂わせる沈丁花も、日本を代表する花のひとつです。
沈丁花は、松任谷由実さんの代表曲、『春よ、来い』の出だしにも出てくる花ですよね。
いくつもの小さな花が集まって、まりのような可愛らしい丸い形を作ります。
可憐なその花の姿と、甘い香りが魅力の日本の花ですね。
香りの方に先に気付く方も多いほど、甘く強い香りを放つ沈丁花。
日本を代表する、素晴らしい香りのする花です。
日本を代表する花25:水仙
水仙もまた、日本を代表する花です。
水仙は多年草で、毎年冬の終わり、早春に咲き始めます。
沢山の種類がありますが、白や黄のラッパ状の花を咲かせるものが多数ありますよ。
香りが強いのも特徴です。
冬に咲く花は少なく、庭も寂しいので、水仙の花はそんな冬から春にかわる庭を鮮やかにしてくれますよね。
ラッパスイセンなどは、寄せ植えにも向いています。
存在感のある水仙をメインに、春の寄せ植えを作ってみてはいかがですか。
日本を代表する花26:向日葵(ひまわり)
向日葵は夏の季語にもなっている、日本を代表する花です。
原産地はアメリカですが、今は日本でも沢山の向日葵畑が見られるようになりました。
一年草ですが、大きな花にいっぱいの種をつけてくれるので、収穫して次の年に植えれば、何年も楽しめますよ。
北は北海道から、南は沖縄まで、各地に向日葵畑があり、夏の時期は絶景のフォトスポットになります。
背丈を越すほど大きくなるものもあれば、プランターで簡単に育てられる、かなり小さめの向日葵もあります。
種類が豊富なのでお好きな向日葵を楽しめますよ。
日本を代表する花27:コスモス(秋桜)
コスモスは、秋を代表する日本の花です。
一年草のコスモスですが、種を作ってくれるので、次の年に種をまくことで何年も楽しめますよ。
コスモスは薄いピンク色やから濃いピンク色といったピンク色のものが多く知られていますが、黄色や黒といった珍しい色のコスモスもありますよ。
また、花びらも通常の一重のもののほかに、八重やストロー状になったものも出ていて、私たちを楽しませてくれます。
日本を代表する花28:水芭蕉
湿地に広がる水芭蕉の花を見たことがありますか?
日本各地に沢山の群生地がある水芭蕉もまた、日本を代表する花です。
『夏の思い出』という歌でも水芭蕉は歌われていますよね。
この歌から、水芭蕉は夏の花と思っている方も多いのではないでしょうか。
実際に尾瀬沼で水芭蕉を見られるのは、5月末ごろなんですよ。
これは尾瀬の季節だと、春先にあたりますね。
作詞の方が、水芭蕉が夏の季語として歳時記に掲載されていることをくんで、夏の思い出と表現したといわれています。
日本を代表する花29:なでしこ(撫子)
なでしこジャパンの名で一躍有名になったなでしこ。
なでしこの可愛らしい花は、女性や子どもを形容する言葉にぴったりです。
花の色は、濃いピンクから淡いピンク色が多いですが、中には白いものや色が混ざったものなどもあってその品種は300以上といわれています。
なでしこは大きく分けると、2つに分類されますよ。
花びらに深い切れ込みの入ったカワラナデシコと、テルスターといわれる四季咲きのなでしこがあります。
またなでしこは地植えするととても増える品種です。
少し広い場所を準備して、なでしこを増やしてみるのも楽しいですよ。
何種類かのなでしこを、一緒に植えても面白いですね。
どのなでしこも可憐な花で、見るものを楽しませてくれますよ。
日本を代表する花30:チューリップ(鬱金香)
チューリップも春の日本の花壇には、欠かせない花ですよ。
生産地ではオランダが有名なチューリップですが、原産はトルコです。
通常、チューリップの花が咲くのは、3月~4月下旬。
家庭の庭はもちろん、道端の花壇や、学校にもチューリップは植えられていますね。
色や種類も豊富なので、色々なチューリップを楽しむことができます。
ご存知の方も多いと思いますが、チューリップは球根から芽を出しますね。
チューリップの球根は、10月中旬~12月上旬に植えつけます。
チューリップは冬の寒い環境を越さないと、花をつけられない性質なんですよ。
実は、その性質を利用して、春に咲くチューリップを冬に楽しめる場所があるんです。
冬に咲くチューリップは、アイスチューリップと呼ばれていますが、特別な球根を使ったものではありません。
チューリップの球根を、1度ポットに植えつけてから、その苗を特別な冷蔵庫で一定期間保管します。
それから、通常の温度の場所に戻してあげると、
冷蔵庫から比べると温かくなった外の気温に、チューリップが春が来たと勘違いして花を咲かせますよ。
チューリップの性質を利用した、とても面白い取り組みです。
冷蔵庫を使えば、仮想の冬をチューリップに体験させることができるんですね。
春にしか見られないと思っていたチューリップを冬も楽しめるなんて素敵ですよね。
アイスチューリップは、寒い時期に花を咲かすので、花もちがいいのが特徴です。
チューリップは、春の暖かい気温の中だと、普通は1週間くらいの花もちで、今年の春は例年に無い猛暑の日があって、北海道ではチューリップが枯れてしまったというニュースもありましたよね。
その点、アイスチューリップは低温の中で開花するので、安心です。
1ヶ月くらいは綺麗なチューリップの花を楽しめますよ。
名前に使いたいおすすめの花
日本人の名前には、花の名前が入ったものが多くありますよね。
そんな名前に使いたい、おすすめの花を8つ紹介します。
名前に使いたいおすすめの花①:さくら
日本を代表する花、桜。
女の子の名前では、そのまま『桜』としても、平仮名で『さくら』としても可愛らしくおすすめです。
外国人に紹介するときも、桜といえば一言で伝わるほど有名な花ですよね。
他にも、違う漢字を使って、さくらと読ませることもできますよ。
『咲良(さくら)』などが有名でしょうか。
桜の漢字を使った名前は、もっと沢山ありますよね。
ご自分の苗字や字画と照らし合わせて、最高の名前が見つかるといいですね!
名前に使いたいおすすめの花②:もも
桃も名前に使われることが多い花ですよね。
そのまま『桃』でもいいですし、『もも』でも可愛いですね。
ちびまるこちゃんで有名なのは、さくらももこさんです。
『ももこ』も奥ゆかしくて素敵な名前ですよね。
名前に使いたいおすすめの花③:ゆり
百合もまた、名前に使いたいおすすめの花です。
百合の花言葉を知っていますか?
女の子の名前にぴったりな、純粋・無垢という花言葉をもっています。
百合という漢字をそのまま使った、『百合子(ゆりこ)』や『小百合(さゆり)』は少し古風ではありますが、昔から親しまれてきた日本の名前です。
また、モデルの蛯原友里さんのように、『友里』という字は他の漢字でも表せますよね。
響きはそのままに、好きな漢字を当てはめられるのも日本の名前のいいところですね。
名前に使いたいおすすめの花④:すみれ
菫も女の子の名前に使いたいおすすめの花です。
春の道端に凛と咲く、菫の花は奥ゆかしい女性のイメージに合いますよね。
漢字一文字で『菫』とするのも、平仮名で『すみれ』とするのもどちらもおすすめです。
また、違う漢字を当てはめて『澄恋(すみれ)』『純恋(すみれ)』『澄麗(すみれ)』『純麗(すみれ)』とするなど、漢字を変えても楽しめますね。
どの漢字も、奥ゆかしい女性の印象を与えてくれる素敵な名前です。
名前に使いたいおすすめの花⑤:あおい
葵は、男女ともに使えるおすすめの花の名前です。
赤ちゃんの性別を、出産まで知りたくない方は、男女ともに使える名前を考えたりしますよね。
葵は、男女どちらでも通用する素敵な名前です。
ハイビスカスやフヨウも、葵の一種。
どちらも、とても綺麗な花を咲かせますよね。
葵は夏の花で、太陽に向かってまっすぐ大きな花を咲かせることから、『葵』という名前には、まっすぐ誠実に成長してほしいという願いもこめられています。
素敵な名前ですよね。
名前に使いたいおすすめの花⑥:ひまわり
夏に咲く向日葵も、名前に使いたいおすすめの花のひとつです。
一昔前なら、ひまわりという名前は珍しく、あまり良しとされなかったでしょうが、今は本当に様々な名前がありますよね。
その中で、元気で明るい花のイメージがある『向日葵』という花の名は、名前に使いたいおすすめの花です。
花のイメージ通りの明るい子に育って欲しいという両親の願いが伝わりますよね。
呼び名も『ひまちゃん』でおかしくないですし、とても可愛らしい名前です。
名前に使いたいおすすめの花⑦:らん
蘭も名前に使いたいおすすめの花です。
胡蝶蘭は、蝶のような花の形が独特で、お祝い事には欠かせない花ですよね。
また、胡蝶蘭の花言葉は、幸福が飛んでくる・純粋な愛です。
名前に入れるのにぴったりな花だと思いませんか。
蘭にもいろいろな種類があって、それぞれの蘭に花言葉があるので、それらを考慮して、名前をつけるのも面白いですね。
名前に使いたいおすすめの花⑧:れん
最後におすすめするのは、男の子の名前に使いたい花、蓮です。
訓読みだとはすの花ですよね。
音読みがれんなので、この漢字で、れんと読ませる方が多いです。
男の子の名前としてはとてもかっこいい名前ですよね。
いつも上位に上がっていますね。
また、女の子でも蓮の文字は使えますよ。
一文字追加して、『花蓮(かれん)』や『蓮奈(れな)』としても、素敵な名前になりますよ。
花がとても綺麗な日本の観光地
日本には花がとても綺麗な観光地がいくつもあります。
全国に沢山ある観光地の中から、特におすすめの観光地をご紹介します。
花がとても綺麗な日本の観光地①:国営ひたち海浜公園
まずおすすめしたいのは、茨城県にある国営ひたち海浜公園です。
春のネモフィラはとても有名ですよね。
真っ青なネモフィラが一面を覆いつくす様子は、一見の価値ありです。
この辺りは、いつもは閑散とした地域ですが、ネモフィラが咲く季節になると道は大渋滞。
それほど人気の観光地と言えますね。
またネモフィラ以外にも、秋はコキアなども咲き、四季を通して様々な花が咲き乱れますよ。
アトラクションもある複合施設ですので、一日中ご家族で楽しめます。
観光地 | 国営ひたち海浜公園 |
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住所 | 茨城県ひたちなか市馬渡大沼605-4 |
開園時間 | <3/1~7/20、9/1~10/31>9:30~17:00 <7/21~8/31>9:30~18:00 <11/1~2月末日>9:30~16:30 休園日:毎週月曜日(月曜日が祝日にあたる場合は翌日の火曜日)※休園日のない期間あり、詳細はHPで要確認 |
アクセス | 東京から 常磐道→友部JCT→北関東道→常陸那珂有料道路 約2時間 |
料金 | 大人 450円 シルバー(65歳以上) 210円 中学生以下 無料 団体割引有り |
参考:国営ひたち海浜公園
花がとても綺麗な日本の観光地②: 芝桜の丘(羊山公園)
埼玉県の秩父市にある羊山公園の芝桜の丘もおすすめの観光地です。
春になると、公園の丘一面がピンクの芝桜で覆いつくされます。
こちらもとても綺麗で、壮観ですよ。
是非一度は見ておきたい景色です。
観光地 | 芝桜の丘(羊山公園) |
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住所 | 埼玉県秩父市大宮6267 羊山公園管理事務所 |
入園料徴収期間 | 4月16日(火)から5月6日(月) ※開花状況により変動する場合あり |
アクセス | 西武鉄道横瀬駅から徒歩約20分、西武秩父駅から徒歩約20分 |
料金 | 一般:300円 一般団体(20名以上):250円 ※中学生以下は無料 |
花がとても綺麗な日本の観光地③:ファーム富田
北海道を訪れたら、ファーム富田に行ってみましょう。
ファーム富田はラベンダーで有名です。
薄紫のラベンダーが咲き誇り、豊かな香りのする丘で、ゆっくりすれば癒されること間違いなし!
ファーム内には色々なお店があり、それぞれ個性的な商品を扱っていますよ。
北海道の大地に咲くラベンダー、必見ですね。
美味しいラベンダーソフトを味わいながら、ファーム内を散策するのも楽しそうですね。
観光地 | ファーム富田 |
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住所 | 北海道空知郡中富良野町基線北15号 |
開園時間 | 花畑と駐車場については24時間開放 |
アクセス | 旭川空港より 国道237号経由・・・約45分 他 |
料金 | 入園料・駐車料ともに無料 |
参考:ファーム富田
おすすめの日本の花の種
日本には季節ごとに色々な種類の花が咲き乱れますね。
そんな日本の花をもっと手軽に楽しむには、おうちで種を植えてみてはいかがですか。
こちらのミニひまわりは、ベランダのプランターで簡単に栽培できますよ。
丈は25cmほどにしかならず、花径約10cmの小振りなひまわりです。
ベランダで育てるには最適ですね。
沢山の種類の花を一度に楽しみたい方には、こちらのミックスフラワーの種がおすすめです。
草丈の高いタイプと低いタイプの2種類をミックスした種になっているので、これを撒くだけで色々な種類の花が簡単に楽しめます。
是非お試しになってみてくださいね。
日本の花で日々の生活に色どりを
今回は日本の花をご紹介しました。
日本には四季があるので、四つの季節それぞれで違った花が楽しめますね。
少し気を付けてあたりを見てみると、あなたの身近にも沢山の日本の花があるはずです。
気分が落ち込んだ時や怒っているときなどは、少し花を見るだけで気分も落ち着きます。
花には癒し効果もあるんですね。
心に余裕のある時は、家の中にお花を飾って楽しむのも良いですね。
日本の花を飾れば、あなたの家庭の雰囲気がもっと明るく色鮮やかなものになりますよ。