ハーブのタイムの育て方
ハーブを育てようとした時におすすめなのが初心者にも育てやすいハーブです。まずはハーブのタイムの育て方をご紹介します。
- 湿度を気を付けよう
- 用意する土は酸性が強いものはダメ
- 地植えなら水やりしなくてもOK!
- 大きく育ったら植え替えしよう
- 植物を病気や害虫から予防して
ハーブのタイムの育て方①: 湿度を気を付けよう
タイムがハーブの中でも育てやすいのは暑さにも寒さにも強いという事です。
ただタイムは湿度が強い所に置くとカビの発生や枯れる原因になります。
日本には湿気が高くなる梅雨の時期がありますので、この時期は雨除け対策などをして、タイムが蒸れないように管理する必要があります。
基本的には日当たりや風通しの良い場所に植えるようにしましょう。
ハーブの中でもタイムは乾燥気味の環境を好みます。
ハーブのタイムの育て方②: 用意する土は酸性が強いものはダメ
タイムは酸性よりの土が苦手です。
タイムを植える前の土づくりには苦土石灰をまくなどし、調整するようにしましょう。
今はタイムを育てるのに適したハーブ専用の土が売っています。
酸度を測るのが難しい人や初心者の人、手軽にガーデニングを楽しみたい人はハーブ専用の土を使うのがおすすめです。
ハーブのタイムの育て方③: 地植えなら水やりしなくてもOK!
タイムは地植えなら降ってくる雨だけで大丈夫。
わざわざ毎日水を上げる必要がないのも、初心者や手入れをこまめに出来ない人におすすめの理由です。
雨が降らない日が続いた時だけ、少しお水を上げるようにしましょう。
ハーブのタイムの育て方④: 大きく育ったら植え替えしよう
ハーブのタイムは思った以上に大きくなります。
鉢植えの場合は根が底からでてきたり、水を少しあげて土への吸収が悪いように感じたら植え替えの目安です。
ハーブを大きくしたい場合は、今植えている物よりも大きな鉢に移して、大きさはこのままでいい場合は根を少し切ってコンパクトにしましょう。
根を切っても大丈夫?と心配になるかもしれませんが、ハーブのタイムは丈夫なので安心して切ってくださいね。
ハーブのタイムの育て方⑤: 植物を病気や害虫から予防して
ハーブのタイムを育てやすい理由は病気になりにくいことも1つです。
ただし、まれに小さな幼虫のベニフキノメイガが初夏に現れる事があります。
タイムを食用として使うのであれば、あまり強い薬剤を使うのは避けたいもの。
見つけたら取り除きましょう。
ハーブのタイムの育て方のポイント3選
ハーブのタイムの育て方が分かった所で、さらに上手に育てる為のポイントを3つ紹介します。
- タイムを植える土の準備は2週間前から
- 梅雨の前には切り戻しをしよう
- 種をまいたらそのままにして
ハーブのタイムの育て方のポイント①: タイムを植える土の準備は2週間前から
タイムをハーブ専用の土を使う場合は大丈夫ですが、自分で1から土を用意してみたいという人は、土を用意した日に種を植えるのではなく、土は2週間前に準備しておくようしましょう。
土に苦土石灰と腐葉土を混ぜて通気性を良くするのがポイントです。
鉢植えに植える場合は赤玉土7:腐葉土3で苦土石灰をちょこっと混ぜるとタイムが元気よく育ちます。
ハーブのタイムの育て方のポイント②: 梅雨の前には切り戻しをしよう
タイムは丈夫ですが湿度に弱いので梅雨の前に蒸れ対策をする必要があります。
伸びすぎた枝や茎を切る、切り戻しを全体3分の1ほど行い蒸れるのを防いで、根腐れを予防します。
ハーブのタイムの育て方のポイント③: 種をまいたらそのままにして
タイムを植える時に1つは種から、もう1つは苗から植える方法があります。
タイムは陽の光を好む植物なので日当たりの良い場所に植えるようにしましょう。
種の場合は土を少し湿らせた状態にまずはしておきましょう。
その上に種を蒔いていきますが、蒔いたらそのままにしておいて!
土を種の上にかぶせてしまうと上手く芽がでない場合があるので注意しましょう。
ハーブのタイムの特徴3選
ハーブのタイムの特徴を紹介していきます。
特徴を知ればタイムを育てるのが更に楽しくなること間違いなしです。
- ハーブのタイムには効果・効能がたくさん
- タイムは種類によっていろいろな楽しみ方ができる
- 料理やアロマなどいろいろな使い方が楽しめる
ハーブのタイムの特徴①: ハーブのタイムには効果・効能がたくさん
タイムには抗菌作用やリラックス効果など10種類近くの効果や効能があります。
後ほど「ハーブのタイムの効果3選」で詳しく紹介していきます。
ハーブのタイムの特徴②: タイムは種類によっていろいろな楽しみ方ができる
タイムと言われて思いつくタイムは人によって違うかもしれません。
それはタイムには大きく分けて2つの種類があり、それぞれいくつかの品種が存在します。
種類や品種によって香りや色が違うので、1年ごとに品種を変えたりとタイムだけでもいくつも楽しむ事ができます。
ハーブのタイムの特徴③: 料理やアロマなどいろいろな使い方が楽しめる
タイムは後ほど使い方で詳しくご紹介しますが、料理やアロマなど使い方がいろいろ。
使い方によって得られる効果や効能も違うので、何に使おうか考えたりと育てている時間も想像が膨らんでいきます。
ハーブのタイムの種類2選
ハーブのタイムの種類には大きく分けて2種類あります。
そこで2種類の違いをチェックして、どちらの種類を育てるか選んでいきましょう。
- 香りを楽しみたい人は「木立性」
- 地面を覆うグリーンカバーとしても使える「ほふく性」
ハーブのタイムの種類①: 香りを楽しみたい人は「木立性」
ハーブのタイムの種類「木立性」はパステルピンクのような花を咲かせるコモンタイムや、ライラック色の花が咲くレモンタイムが代表的です。
コモンタイムは開花の直前に強い香りを、レモンタイムは葉からレモンの香りがします。
タイムの香りを楽しみたい人、香りを活かした使い方をしたい人はこちらがおすすめです。
ハーブのタイムの種類②: 地面を覆うグリーンカバーとしても使える「匍匐性(ほふく)性」
ハーブのタイムの種類「匍匐性(ほふく)性」は地面を這うように這えます。
代表的なクリーピングタイムはグリーンカバーや花壇や大きめの鉢植えのフチなどに植えたりとガーデニング好きに人気のハーブです。
ハーブのタイムの効果3選
ハーブのタイムにはたくさんの効果や効能があります。
今回は私達の生活に身近な効果を3つご紹介していきます。
- ハーブの中でもトップクラスの殺菌・除菌効果
- 良い香りに癒されるリラックス効果や不安・抑うつ状態の改善
- 風邪や体調不良の時に大活躍な強壮・抗ウイルス効果
ハーブのタイムの効果①: ハーブの中でもトップクラスの殺菌・除菌効果
タイムには「チモール」という成分が独特の香りを生み出しています。
この香りの元、チモールにはハーブの中でもトップクラスの殺菌効果があります。
また、抗菌作用も高く消毒薬や石鹸に香りづけとして使われることも。
うがい薬として使ったり、飲めば風邪予防にもなり、ハーブの中でもこういった効果があるのはタイムの特徴です。
ハーブのタイムの効果②: 良い香りに癒されるリラックス効果や不安・抑うつ状態の改善
タイムの香りはリラックスやリフレッシュ効果が期待できます。
特に柑橘系の香りがするレモンタイムはおすすめです。
タイムはハーブの中でも強い香りがするので、アロマオイルだけでなくハーブティーや料理に使っても効果があります。
精神を落ちつけ、気持ちを穏やかにし、ぐっすり眠れるよう促してくれます。
ハーブのタイムの効果③: 風邪や体調不良の時に大活躍な強壮・抗ウイルス効果
タイムは昔ヨーロッパで流行った病の際にお風呂に入れて入浴したり、炊いて空気を浄化させるなど感染予防に使われていました。
今でもうがい薬として使うなど病気の予防に効果的とされています。
タイムはビタミン補給や疲労回復などの効果もあるので風邪の予防にも効果的です。
また嬉しいことにタイムは色々な種類や品質があるので、苦手な味だからと諦めず、他の品種を試して自分の好きなタイムを見つけてみて下さい。
ハーブのタイムの増やし方
タイムの増やし方はいくつかの方法がありますが、簡単にできるので「挿し木」がおすすめです。
目安としては5年に1度くらいのペースで行うと見た目もよいタイムを育て続ける事ができます。
梅雨の時期が苦手なタイムを増やすのは春か秋がベスト。
比較的新しめの枝を10cmほど切ったら水につけて、枝に水分を吸わせていきます。
バーミキュライトまたは赤玉土を湿らせる程度に水を上げたら日陰で芽が出るのを待ちます。
芽が出たら鉢植えや花壇に植え替えてまた育てていきます。
ハーブのタイムの使い方5選
ハーブのタイムの使い方はたくさん。
そんな魅力的な使い方を紹介していきます。
- 香りづけだけでなく臭味も取ってくれる「料理」
- 疲労回復や体調管理にぴったり「ハーブティー」
- 自然の殺菌・抗菌効果を活かして「お掃除」
- お部屋をいつも癒される空間に「インテリア」
- 食中毒の予防に夏場は大活躍「お弁当」
ハーブのタイムの使い方①: 香りづけだけでなく臭味も取ってくれる「料理」
ハーブはよく料理に香りづけとして使われていたり、添えられていたりします。
タイムも香りが特徴的なので、料理へ添えるのはもちろん、刻んで料理に使ったりと幅広く使う事ができます。
また、魚などの臭味も取ってくれるので上手に料理に取り入れれば、おしゃれなワンランク上の仕上がりに。
ハーブのタイムの使い方②: 疲労回復や体調管理にぴったり「ハーブティー」
ハーブのタイムには疲労回復効果があるので疲れが溜まっている人におすすめです。
疲れが溜まると体調を崩しやすくなりますので、ハーブティーなどにして香りでリラックス、飲んで風邪予防することができます。
また集中力したい時にサポートしてくれる働きもありますので、大事な仕事が控えている時にも◎。
ハーブのタイムの使い方③: 自然の殺菌・抗菌効果を活かして「お掃除」
ハーブのタイムには殺菌・抗菌効果があり、風邪予防にもなるとお話ししましたが、この殺菌・抗菌効果を活かしてお掃除に使う事も可能です。
天然の成分なので体に害もなく、キッチンや食卓のふき掃除に大活躍してくれます。
ハーブのタイムの使い方④: お部屋をいつも癒される空間に「インテリア」
ハーブのタイムにはリラックス効果やリフレッシュ効果があるので、そのまま飾ってインテリアにしてもいいですし、ポプリにしたりとお部屋を癒される空間を演出してくれます。
ハーブのタイムの使い方⑤: 食中毒の予防に夏場は大活躍「お弁当」
殺菌・抗菌効果があるので、お弁当の料理につかったり、添えたりすれば食中毒予防にも使えます。
彩りに一枝、洗ってよく拭いて入れればOKなので簡単です。
ハーブのタイムを使ったおすすめお菓子レシピ5選
ハーブのタイムを使ったおすすめのお菓子を作ってみましょう。
タイムのハーブティーにも合うお菓子のレシピを紹介します。
- アジアンスイーツ・チェー
- レモンタイムマフィン
- パウンドケーキ
- スコーン
- ショートブレッド
ハーブのタイムを使ったおすすめレシピ①: アジアンスイーツ・チェー
ココナッツミルクを使った人気のアジアンスイーツ「チェー」。
ココナッツミルクと牛乳、砂糖を火にかけて程よく混ざったら冷蔵庫で冷やします。
後は白玉とイチジクに冷えた上記で作った液体をかけるだけ。
タイムを添えれば香りのアクセントに。
ココナッツミルクの程よい甘さでおしゃれなアジアンスイーツが楽しめます。
ハーブのタイムを使ったおすすめレシピ②: レモンタイムマフィン
レモンタイムの香りで食べている間も癒されるレモンタイムマフィン。
上白糖にタイムとレモンの皮を潰し、普段のマフィンレシピに加えるだけ。
前の晩から作ったレモンの砂糖漬けをのせてタイムを添えればインスタ映えするおしゃれなレモンタイムマフィンの出来上がりです。
最後のアイシングのかけ方によって、見た目をアレンジすることもできます。
ハーブのタイムを使ったおすすめレシピ③: パウンドケーキ
ほのかなレモンの香りと甘みがタイムのハーブティーとの相性抜群のレモンタイムパウンドケーキ。
通常のパウンドケーキのレシピにレモンタイムのみじん切りとレモンピール、レモン汁、サワークリームを加えて焼けば、夏にもピッタリな爽やかなレモンタイムパウンドケーキの出来上がり。
ハーブのタイムを使ったおすすめレシピ④: スコーン
甘いお菓子が苦手な人にはハーブのタイムを使ったスコーンがおすすめです。
パルメザンチーズと塩、ローズマリー、タイムを通常のスコーンのレシピに加えればおやつだけでなく、朝食や洋食にもぴったり。
ハーブの緑がキレイなスコーンはタイムのハーブティーはもちろん、コーヒーや紅茶、さらにはワインにも合います。
ハーブは好みの物に買えてもOK。
いろいろなアレンジが楽しめます。
ハーブのタイムを使ったおすすめレシピ⑤: ショートブレッド
タイムの香りが引き立つショートブレッドはおやつや朝食はもちろん、小腹が空いた時や仕事の休憩時間などにもおすすめです。
使う材料は有塩マーガリン、砂糖、薄力粉、タイムの4つだけ。
マーガリンと砂糖を練ったら、薄力粉とタイムを加えてポロポロになるまで混ぜたら冷蔵庫で20分放置します。
形を整えて竹串で穴をあけ、予熱で温めたオーブンで20~25分焼くだけで完成。
簡単にできるのに本格的な味でおすすめです。
おすすめのタイムの苗木
ハーブのタイムを育てようとしている人におすすめのタイムの苗木をご紹介します。
タイムの中でも柑橘系の香りがとっても人気のレモンタイムの苗木です。
空気の穴を空け、植物がしっかりと空気を吸えるようにした専用の箱に入って届けられるので、植える時まで元気な苗木のまま届きます。
ハーブのタイムの魅力を存分に楽しもう!
タイムは初心者でも育てやすいのに、効果・効能も沢山あり育てた後も大活躍してくれるハーブです。
香りを楽しむだけでなく、料理など普段の生活に取り入れやすくおすすめ。
是非、ハーブのタイムを育ててみましょう。