グルーガンとは
グルーガンとは、スティック状になった樹脂を熱で溶かし、液体状になった樹脂を先端から押し出し接着剤として使える便利なアイテムのことです。
別名ではホットボンドなどとも呼ばれています。
樹脂は冷えるとすぐに固まり、約1分でものを接着することができます。
通常のボンドや接着剤とは違って完全に接着できるまでの時間がすごく短いのが特徴です。
100均グルーガンは使い勝手抜群!
100均で購入できるグルーガンは一般の接着剤と同じくらいの強度があります。
しかも一般の接着剤は一度付けたら剥がすのは困難なのに対し、グルーガンはドライヤーなどで再加熱することによって簡単に剥がすことができる優れものです。
100均のグルーガンはプロ仕様のものに比べて本体のサイズが小さめになっているため、グルーガン初心者の方には使いやすいサイズ感となっています。
100均グルーガンの強度は大丈夫?
グルーガンの強度はグルーガンのスティックを溶かす時の加熱温度に比例します。
プロ仕様のグルーガンは加熱温度が高温のものと低温のものに分かれていて、高温タイプのほうが低温タイプに比べて強度も高くなります。
気になる100均のグルーガンの温度は160度前後のものが多く、これはプロ仕様の低温タイプのグルーガンの加熱温度と同じくらいです。
なので100均で購入できるグルーガンは、プロ仕様の低温タイプのグルーガンくらいの強度があると言えます。
100均グルーガンの使い方
100均のグルーガンはプロ仕様のグルーガンと使い方に差はほとんどありません。
販売元によって多少の違いはありますが、一般的なグルーガンの使い方を紹介していきます。
まず、コードをコンセントに差し込み専用スティックを後ろにセットします。
ヒーターの温度が上がり、専用のスティックが溶けるまで3~5分待ちます。
グルーガンによって専用スティックが溶けるまでの時間が異なってくるので、説明書を確認し確実に専用スティックが溶けるまで待ってください。
スティックが完全に溶けたら接着したい部分にノズルを近づけ、溶けたスティックを押し出します。
接着した後は、完全に専用スティックが固まるまで待つようにしてください。
100均グルーガンの使う際の注意点
!グルーガン 注意点
100均のグルーガンを使う際の注意点は大きく分けて2つあります。
今回はその2つ、やけどに関する注意点と電源に関する注意点を詳しく紹介していきます。
【グルーガン やけど】
100均のグルーガンのノズルの部分はとても熱くなっているので、決して触れないようにしてください。
また100均のグルーガンは専用スティックを溶かしている時にレバーを押さない状態でもノズルからグルーが垂れてくることもあるので、余熱中はグルーガンのノズルの下に紙などを敷くのがおすすめです。
また、ノズルから出てきたばかりのグルーもとても熱くなっています。
万が一余熱中や使用中にグルーが垂れてしまった時は慌てて拭こうとしたりせず、時間を置いて少し冷ましてから拭くようにしましょう。
【電源】
100均のグルーガンにON・OFFのスイッチはなくコンセントを差し込むと加熱が始まり、コンセントを抜くと加熱が終了するしくみになっています。
また、コンセントを抜いた後もしばらくはノズルが高熱になっているので注意してください。
100均グルーガンが使える素材
100均のグルーガンもプロ仕様の低温タイプグルーガン同様、ほぼ何でも接着することができます。
具体的には紙、布、革、フェルト、木材、発砲スチロールなどをしっかり接着することができます。
ほぼなんでも接着することができる100均のグルーガンですが、プラスチックやガラス、鉄などの表面にざらつきのないものに関しては少し接着しにくくなっています。
100均ダイソーのおすすめグルーガン
100均ダイソーでは200円でグルーガンが売られています。
商品がリニューアルするごとに価格も変動することが多いので、200円は現時点の価格になりますが、高くても300円ほどで購入することができます。
そんな100均ダイソーのグルーガンの特徴を、コードの長さ・温度・本体の3つの観点で紹介していきます。
【コードの長さ】
ダイソーのグルーガンの一番のおすすめポイントはコードの長さです。
他の100均のグルーガンに比べて1mとダントツの長さになっています。
しかし1000円前後で購入できるプロ仕様のグルーガンは1.5mくらいの長さのものが多いので、それに比べてしまうと少し扱いにくいです。
【温度】
ダイソーのグルーガンの最高温度は165度となっています。
グルーガンの中では低温タイプに分類されますが、強度には全く問題のない温度です。
【本体】
先端の直径は7.5mmで、トリガーの部分は丸みがあって握りやすい形状になっています。
ダイソーのグルーガンにはスタンドも着いているので、加熱する時や使用後に本体を冷ます時に使えてとても便利です。
スタンドは取り外しも可能なので、作業中に邪魔になる時は外しておくこともできるのが嬉しいですよね。
100均セリアのおすすめグルーガン
100均セリアのグルーガンはなんと100円で購入することができます。
他の100均よりも安く購入することができますが、セリアのグルーガンは賛否両論のある商品となっています。
その理由も含めてダイソーのグルーガンと同様に、コードの長さ・温度・本体の特徴を紹介していきます。
【コードの長さ】
他の100均のグルーガンと比べると20cmととても短いコードとなっています。
延長コードを使えば使えないことはないのですが、延長コード分の重さも加わってしまうので少し扱いにくくなってしまいます。
【温度】
セリアのグルーガンの最高温度は200度と、他の100均のグルーガンに比べて高温となっています。
温度が高いほど接着の強度も高くなるので、高い接着力を求めている方にはセリアのグルーガンがおすすめです。
【本体】
他の100均のグルーガンに比べて少し小さめになっているので、女性の方には使いやすいサイズ感になっています。
先端の直径も7mmと少しだけ小さめになっているので、細かいところに使うにはセリアのグルーガンのほうが扱いやすいです。
こちらもスタンドが付いていますが、取り外しはできないプラスチック製のスタンドとなっています。
100均キャンドゥのおすすめグルーガン
100均キャンドゥのグルーガンもセリアのもの同様100円で購入することができます。
こちらもコードの長さ・温度・本体の特徴を紹介していきます。
【コードの長さ】
キャンドゥのグルーガンのコードの長さは24cmとなっています。
実際に図ってみると個体差もあるのかもしれませんが、27cmくらいあるようです。
セリアの20cmよりは少しですが長いものの、大きめのインテリアの作品を作るにはあまり向いていないコードの長さになっています。
【温度】
キャンドゥのグルーガンの最高温度が130度前後と他の100均のものと比べると温度は少し低めになっています。
他のものと比べてしまうと温度は低いのですが、接着の強度には全く問題はありませんので、心配はいりません。
【本体】
セリアのグルーガン同様、コンパクトな本体となっています。
先端の直径は7mmで、ダイソーやセリアのものは先端の金属部分にカバーがしてありますが、キャンドゥのものは金属がむき出しになっているので他のものよりもやけどに注意をはらう必要があります。
先端の直径、本体の特徴などを総合してみると、セリアのグルーガンととても似ています。
100均グルーガンを使ったハンドメイド実例
何かを接着するものというイメージの強いグルーガンですが、接着する以外にもグルーを主役にしたハンドメイド作品もたくさんあります。
今回はグルーを主役にしたハンドメイド作品を中心に紹介していきます。
- ニット柄スマホケース
- バラのブローチ
- シーリングスタンプ
- もこもこコースター
- リングスタンド
- 透かしネックレス
- ハロウィンチョーカー
ニット柄スマホケース
グルーガンを使ってニットの網目模様を表現したスマホケースです。
自分の好きな色と模様で作って、仕上げにつや消しスプレーをかければ、ぷっくり感とマット感がおしゃれなスマホケースになります。
きれいに色を付けるコツは、まず土台となるスマホケースに色を塗ってからグルーガンでニット模様を作り、ニット模様が固まったらニット模様に色を塗ることです。
色は一色でも可愛いですが、バイカラーにしても可愛いです。
バラのブローチ
特別なイベントの時に胸元に身につけて華やかな雰囲気を演出したり、たくさん作って母の日にプレゼントする枯れないバラの花束にしたり使い方は様々です。
山道テープと呼ばれる波型の布とグルーガンがあれば簡単に作ることができます。
巻く長さによってバラの大きさも変えることができるので、アレンジもしやすいです。
シーリングスタンプ
海外で封筒を閉じるのに使うシーリングスタンプ。
本当はローを使うのですが、色つきの専用スティックを使っても作ることができます。
結婚式の招待状などにぴったりの高級感あふれるおしゃれなシーリングスタンプが簡単に作ることができます。
もこもこコースター
毛糸で作るもこもこで可愛いコースターをグルーガンと毛糸だけで簡単に作ることができます。
クッキングシートにグルーガンを付けて、グルーガンが固まる前に長めにカットしておいた毛糸を田植えのようにピンセットで貼り付けていきます。
カップを置くコースターとしても使えますが、上にアクセサリーを置く見せる収納にしても可愛いです。
リングスタンド
クッキングシートの上にグルーガンでサボテンや木の型を作り、しっかり固まってから色を付けて、スタンドに固定すれば完成です。
形も大きさも自由に変えることができるので、自分の理想のリングスタンドを作ることができます。
表面のコーティングにレジンを使うと見た目もきれいになり、強度も高いリングスタンドになるので、レジンがある方は合わせて使うのがおすすめです。
透かしネックレス
透明のグルーでクッキングシートの上に好きな形でモチーフを作って、完全に固まったら好きな色に染めて、チェーンを通すだけで簡単に作れます。
色つきのグルーでも作ることができますが、透明のグルーで作ったほうが透け感が出て、仕上がりが良くなるので透明のグルーを使うのがおすすめです。
大きなモチーフにしても素材がグルーなのでつけ心地も軽く、首にストレスがかかりません。
ハロウィンチョーカー
ハロウィンにぴったりのちょっぴりグロテスクなモチーフのチョーカーが簡単に作ることができます。
長さや細かいデザインの調節もできるので、大人の方からお子様まで、使う人に合わせてぴったりのサイズにできるもの嬉しいですよね。
赤のグルーを使えば傷モチーフのチョーカーに、黒いグルーを使えばゾンビの縫い目モチーフのチョーカーにぴったりです。
おすすめの100均DIY本
グルーガンはハンドメイド以外にもDIYでも大活躍します。
ものづくりをしてみたいと思った方におすすめしたいのが、主婦の友社で販売されている*Seriaではじめる かんたんDIY *という本です。
DIYの基本から、DIYのプロセスをわかりやすく解説した本になっています。
人気ブロガーの作品もたくさん紹介されていてとてもDIYの参考になる1冊です。
プロ仕様に匹敵する100均グルーガン
プロ仕様に匹敵するくらいのグルーガンが100均では安く手に入るので、初めてグルーガンを購入する方やプロ仕様のグルーガンの購入を検討している方はまず100均のグルーガンで試していただきたいです。
また、グルーガンは接着強度が高いのに、再度ドライヤーなどで加熱することによってきれいに剥がすことができるので、今までボンドや接着剤を使っていた方はぜひ一度100均のグルーガンを手にとってみてください。
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